時間軸を第一義とする経営

「頂上を目指すのに、時間がかかっても良い」・・・という考えの人は、

「京都」に多い。
=完全なる偏見です。笑

学生時代を一人暮らしで過ごした街だから、
その雰囲気は、肌でわかります。

学生時代は、時々。
同窓会では、毎回、こーんな風な入口のお店で、飲み会が開かれます。

就職してからも、感じたことがあります。

コンサルタントを「依頼しない」企業が多いのは、明らかに「京都」です。
多くの京都人にとって、会社の「へー、凄いネー!」という価値基準は、「売上・利益・従業員数・知名度」ではなく、「何年、続いているか?」という時間軸なのです。

実際に、私が、遭遇したエピソードをひとつ。。。

後輩のお宅にお邪魔しました。
そこは、呉服屋さんなんだけど、婦人服も売っていれば、下着も売っていれば、介護用品のレンタルもやっていて、売上の主力は「小中学校の指定制服」!呉服は、売場の隅っこのほうの畳の部屋に、少しだけ置いてある。。と言えば、どんなお店なのか、だいたい想像はつくと思います。

お母さまが、店番で、スタッフはパートさんが1~2名。お母さまも混じって、会話していたとき、誰かが、同じ町出身の某有名お菓子メーカーのことを、褒めた。

「美味しいよですよねー」
「百貨店とかにも入っていて、すごいですよねー」的なことだったはず。

そして息子である後輩も同調して、褒めた。
すると、お母さまは、こう言った。

「あそこは、確か・・・3代でっしゃやろ~」

「うちは、あんたで、7代目どすぅ~」

嫌味もなく、
羨む気持ちなく、
冗談でもなく、
本当に、素直な気持ちのままで、
そう言っておられました。
まるで「今日は暑いですねー」と、声をかけるような感覚で。

誰もが知る、人気の有名菓子メーカーよりも、うちのほうが、上。。と、
一点の曇りもなく感じていることに、カルチャーショックを受けたのです。

そうかーー
京都では、続いているか?という「時間軸」が、第一義なんだ。
と気づきました。

業種も、売上も、利益も、、関係ない。何年間も、存続していることが、最も大切な価値。
だから、短期間で売上を上げるコンサルタントを必要とする会社は、少ない。
モノの価格が、高いとか、安いとかよりも、何十年・何百年の付き合いを、優先する。
排他的と言えば、排他的だが、そうゆう価値観の世代や地域が存在している。

ちなみに・・・
京都の市街地(いわゆる碁盤の目の中の街=洛中)に住んでいる人は、それ以外の「京都」(=洛外)のことを「京都」だと思っていない。
「一緒にして欲しくない」と思っている。

「住まいは、京都です」と、洛外の人が言うと、

「京都のどこに住んでおるのどすか?」と聞かれ・・・
心のなかで、こう思われている。

「あ~、宇治ですやろ?」
「そこ、嵯峨ですやろ」
「山科どすか~」等々。

あの・・・
京都が嫌いなわけではありません!(笑)
良い印象しかないのですが、書くとこうゆう内容になってしまう。。